どうも日最です。
今回はタイトル通りです。私は数年前にミニマリストを卒業したわけなんですが、その時子育てにおけるミニマル生活のメリット・デメリットを最大限感じてきました。
その結果私はキッパリと「ミニマリスト卒業」を選びました。ミニマル生活はそれだけ子育てにデメリットを与えるものだと感じたからです。
しかしデメリットだけではなく、ちゃんとメリットも感じていました。悪いことばかりではない。けれど知ったは最後、もうそれに甘えることができない…と感じたものでした。
それではミニマリスト卒業者がミニマル生活を通してどんなことを感じてきたのかをまとめていきたいと思います。
Contents
【最大のメリット】ミニマル生活は忙しい子育てから自分を助けてくれる
ミニマル生活の最大のメリットは、「片付ける」という作業が激減することです。
当たり前なんだけど…物が少ないだけで「散らからない」んです。
これは子育て中の最大のメリットだと感じています。
子育ては手数が多いと助かりますよね。核家族が主流の現代、ワンオペが当たり前になってきています。いくら家電が普及したっていっても、やることいっぱいじゃないですか。自分の時間なんてないし、ストレスも溜まりますよね。子育ては人手が必要なんですね。
また、住んでる地域が合理さを求めるような都会的な雰囲気だったり、私のように人間関係が苦手でご近所付き合いが気薄だったり、治安が悪かったりすると、就学前の子を1人で外に出せる状況ではないですから、尚更保護者がかかりっきりで育児をするようになってしまいます。
そうするとやっぱり少しでも楽をしたいって思うのは当たり前で、そうするとミニマルな生活っていうのは、家事を格段に減らしてくれる救世主のような存在になるんです。
ハイハイをする子、よちよち歩く子のために、常に誤飲を気にしたり、転ばぬよう安全な環境を用意するじゃないですか。ミニマル生活っていうのは、サークルを利用しなくても、それをかなり助けてくれるんです。
私もどれだけ助けられたか。
家事が最低限になるって、手が足りない時には本当にありがたいものでした。
もちろんそれだけじゃないんですが、それが一番私をストレスから解放してくれて大きかったなと思います。
【最大のデメリット】子供からあらゆる体験を奪う
さて、その最大のメリットを感じたのにも関わらず、私はミニマル生活を卒業しました。私は最大のデメリットを見つけてしまったのです。
少々大袈裟かもしれませんが、大人とは違い、家庭の影響力が大きい幼少期。そんな時期にミニマルな暮らしは、子供にとって多くの経験を奪う生活スタイルだと思ったんですね。
少ない多いに触れて加減を知ったり、数ある選択肢から自分好みなものを選んだり、そういった機会が一般的な暮らしより極端に減ると分かったのでした。
物が極端に少ないと、比べて選択することができないのです。色々な性質を試し、どれが自分にやりやすいのかを知ることができないのです。
- ほうきと掃除機の違い、クイックルワイパーと雑巾の違い、おしぼりとウエットティッシュの違いなど…同じ作業での道具の性質の違いを知る機会が奪われると思いました。
- 広い&物が少ないを知るプロにはなれるけど、狭い&物が多いの長所短所を体験することが親の押し付けにより家では体験出来ないというバランスの悪さを感じました。
色々試して自分には何が合っているのか、この環境にはどれが適切なのか、そうやって考えていく力を奪うんじゃないかと思ったんです。人って経験を積んでなんぼ。良いも悪いも経験なしでは深く理解することができないのが、本当のところだと思います。
ミニマル生活は私自身にとっては楽で本当によかったと思います。それは私自身が過去30年の間に様々な物や環境に触れて、ようやくしっくりくるスタイルでした。それもこれも様々を体験してきたから言えるものなんですよね。
まっさらな、この世の中のことを知らない天使たちが生きる力を育めない生活なんて、私が理想としている子育てとかけ離れていて…その時は愕然としましたね…。
↑↑↑こんな状態の家で、見て触れて感じることなんて、出来ないでしょ?感性もへったくれもないんですよね。遮断された空間です。
私は持論に妙に納得したんですよ。だからその瞬間からミニマリストであることを辞めると誓いました。
その後、ミニマリスト卒業者はどうしているのか?
だからといってミニマリズムを否定することはありません。環境によっては大いに効果が発揮される手段だと感じています。
ですが、私はいま現在ミニマル生活を基盤にすることは考えていません。
家
その後は、家の場所によって「在り方」を変えることにしました。
- リビングはみんなの使う場所なので物は少なくスッキリと。
- 子供の遊び場はおもちゃでごちゃごちゃしていて、ちょっと狭い。
- 子供部屋はある程度決めたら、個人に任せる。
- 物置はぎゅうぎゅうで狭くて、整理整頓を要する場所。
- 玄関近くのクロークは物がいっぱいで、片付けないと足の踏み場がない…。
狭い場所でどう感じるか、広い場所でどう感じるか、自分主導で考える場所ではどうしていくのか、親に言われた通りにする場所もあっていい。色々な体験を出来る場所を提供できるように組み直しました。
私物
私の私物はどうかというと、必要最低限からは物は増えました。時にはボロボロ三軍の服も必要だって分かって、ある程度残しています。
でも一度必要最低限を知ったので、自分に本当に必要なものの見極めはできているつもり。それは財産だな〜って感じます。
ミニマリストを家庭に押し付けたことは申し訳ないと思いましたが、私には体験する必要があったということで、後悔はしていません。私の試行錯誤に付き合ってくれた家族に感謝し、これから家庭を大切にしていくだけです。
さいごに
キレイだけが正義でしょうか?
広いだけが正しいでしょうか?
この世界は必要最低限なものだけで構成されているでしょうか?
自然の在り方を感じると、そこに答えが見えてくる
手段は目的じゃない
手段はあくまでも手段であり、
わたしの目的はもっと違うところにある
どんなことも良いことばかりではないですよね。やり過ぎると必ず支障が出ます。表裏一体、メリットもデメリットもセットです。良い部分だけ見ていると、足を掬われる日が必ず来ます。何かに夢中になってやるタイプの人は、特に要注意する部分だと思います。もちろん自分なりに色々と手段を知った上で採用するのなら大きな問題は起こらないと思っています。
なんでしょうね。いま私が1人暮らしなら、やっぱりゆるゆると続けていたかなーミニマル生活。だって楽ですもん。ただミニマル生活を続けていると私の場合それを死守するのが目的となってしまいがちで殺伐としてくるのも事実で、必要最低限は卒業ですね。ゆるゆると。苦笑。
まぁね、何よりここで言いたかったのは子育てとの相性が悪かったなぁということですよ。
自分のことより子供たちを優先してよかったと、心の底から思っています。いやね、もちろん「片付けなさいーっ!!!」って毎日何回言ってるか分からないくらい言ってるんですけど、イライラしながら掃除もしているんですけど、それでも、これで良かったんだって思えるんですよね。
「子供から体験と選択を奪う生活」だと感じたのでした。